岩倉市社会福祉協議会が推進する小・中学校を対象とした「福祉実践教室」
職員が講師となり、高齢者の特徴を学び、疑似体験をしてから自分たちに何ができるかを考えるプログラム「高齢者疑似体験」を行います。
今回は岩倉中学校。
職員にも出身者が多く、新型コロナウイルス感染症が流行する以前はボランティア活動や吹奏楽部の慰問でお世話になっていました。
まずは高齢者の特徴等をお話しします。
その後、生徒さんには見えづらくなる「ゴーグル」(白内障の方の状況を体験)
関節を動きにくくする「プロテクター」(こわばり、痛みで動かせない状況を体験)
この2つの疑似体験キットを自作していただきました。
また、音が聞きづらくなる「耳栓」、手のカサカサ感を体験する「軍手」の2つも合わせて体験します。
いざ体験開始!!
①プロジェクターに映し出されるフラッシュ暗算に挑戦
色によって見やすさが違うことを実感…字も書きにくい💦
②校内を実際に移動!!
「転びそう!!」、「上手く動けない!!」、「聞こえてる??」
先生も体験してくださいました(プロテクターが両足に!!)
どうやったら動きやすいのかを考え、「手すりがあると便利」、「歩くだけでも一苦労」、「階段は怖い」等々の意見が出ました。
④折り鶴に挑戦!!
ゴーグルも付けているので、見えにくさもプラスされます。
「指先の感覚がないと折りにくい」、「細かいところが無理!!」
なんとか完成したものの、いつもより時間がかかったり、上手くできなかったようです。
疑似体験を終え、生徒さん達に感想を伺うと…
「大きな声でわかりやすくハキハキと伝えよう」
「階段の手すり側は高齢者の方のためにあけておきたい」
「困っている方がいたら寄り添ったり、支えたり、サポートしたい」
相手のことを考えた「自分達にできること」を出してくださいました
今日の経験が、高齢者の方だけでなく、困っていることがあるすべての方の立場になって考え、接するきっかけになるといいな…と私達も思います。
これからも地域の皆様に福祉、介護を身近に感じていただけるような取り組みを行ってまいります。